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蕁麻疹

蕁麻疹(じんましん)は、一時的に皮膚が赤くなったりはれたりする病気です。かゆみも一緒に出ることが多いです。多くの方がインターネットなどで蕁麻疹だと思う、という訴えで来られる事が多いです。蕁麻疹基本的に短期間だけ出現する場合や、毎日または毎日のように持続する場合があります。皮膚の見た目は後述しますが、さまざまで小豆大程度のものから地図のような腫れが出ることもあります。急な発疹で蕁麻疹が心配な方は下記をご参照ください。また、竹の塚エリアにございます当院でも診察・治療が可能です。

 

原因

原因は様々で、風邪など感染症、薬や食べ物アレルギー、虫刺され、体をかくこと、日光、暑さ、寒さ、運動、ストレス、皮膚への圧迫(例えばズボンのゴム)などがあります。

よく患者さんからの質問であるのはアレルギーではないか、との質問が多いですがアレルギー性であることは全体の10%ほどです。アレルギー性の場合は食物、薬品、食物(天然ゴム製品を含む)、昆虫の毒素などに曝露されることにより起きます。これらの反応は特定のアレルギー物質に対する即時型アレルギーという反応で通常はアレルギー物質に曝露して数分から1〜2時間以内に生じます。ただ、納豆アレルギー、一部の哺乳類肉アレルギー、アニサキスアレルギーなどでは前日に摂取した食物により翌日にアレルギー症状が現れることもあります。

また、内蔵の病気や膠原病といった特殊な病気がきっかけになって起こることもあります。お子さんの場合にはかぜなどの感染が原因でなることも多いです。ただ一番多い原因は原因不明で、全体の7割ほどが検査をしても原因がわからないことが多いです。

 

検査

基本的に初回であれば検査は必要ありません。あまりアレルギー検査をしても原因がわからないことが多いからです。ただ繰り返したり、24時間以上蕁麻疹が続くときには他の内蔵の病気が関連している可能性のある症状があればアレルギー検査や内蔵の原因が隠れていないか採血を積極的に行います。他に触ったりかいたりすることがきっかけで蕁麻疹が出る場合には皮膚を棒で軽くひっかいて蕁麻疹が出るか検査をすることがあります。

 

診断

診断は見た目と症状が消える早さで診断します。見た目は厚ぼったい赤みのぶつぶつが地図のように広がっておりかゆみを伴っていれば可能性が高くなります。

ただ蕁麻疹は厄介なことに色々な皮膚の見た目でくることがあります。大事なのはぶつぶつが出てから消えるまでの早さです。個々の発疹の持続時間は大体数十分から数時間のことが多いためです。よくある患者さんの訴えとしては「夜出て朝には消えている」です。この場合は蕁麻疹の可能性が非常に高くなります。ただ、2〜3日持続することもあります。発症してからの期間が6週間以内のものを急性蕁麻疹、6週間を超えたものを慢性蕁麻疹と呼びます。感染、食物、疲労・ストレス、自己免疫、などが長引く原因となることがあります。しかし、説明できる原因が特定できないことも多く、数カ月から数年にいたることもあります。

見た目が似ている病気としては虫刺され、多形滲出性紅斑、アレルギー性紫斑病、結節性紅斑、薬疹、成人スティル病といった病気があります。

 

治療

大事なことは原因がわかっていれば原因を避けることです。薬は花粉症の時にも使う抗アレルギー薬を使用するのが一般的です。強い蕁麻疹の場合にはステロイド内服薬を使用したり、胃薬を併用することがあります。胃薬の種類の中のあるものには抗アレルギー薬の効果を増強する作用があるからです。蕁麻疹にはステロイドはよく効くのですが、長期間使用すると体に強い副作用があるためどうしても使用する場合でも短期間だけの使用に留めます。気がついたら長期間ステロイド入りの薬を内服していた、という場合もありますので長期間蕁麻疹の薬を使用されている場合にはご自身の薬の手帳を確認しましょう。塗り薬はあまり効果がありません。ただし蕁麻疹がかゆくて引っ掻いてしまっていて湿疹ができている場合には塗り薬も一緒に処方します。

蕁麻疹が出てから2週間ほどは蕁麻疹がまた再発しやすいので薬をしばらく飲んでもらうことがあります。また蕁麻疹が1度出たらまた出やすくなるかどうかは原因にもよるのですが、そもそも原因がわからないことが多いのでなんともいえないのが正直なところです。長い人では蕁麻疹の薬をずっと飲む人もいれば、人生で1回しか蕁麻疹が出ない人もいます。

 

自宅での注意

一般的に蕁麻疹は血液の中にかゆみ物質がたくさん出てくることで起こります。そのため血液の量が増える、つまり血の巡りがよくなるような運動やお風呂、飲酒で悪化します。そのため蕁麻疹が出ている間はそのようなことは避けるようにしましょう。

一番注意しないといけないのは蕁麻疹とかゆみ以外に他の症状がある場合です。

特に以下の症状のいずれかが蕁麻疹に加えてある場合にはすぐに病院にいきましょう。蕁麻疹ではなく、アレルギーの重症な反応(アナフィラキシー)の可能性があるからです。この場合には数十分から1時間単位で悪化して命取りになることがあるからです。

  • 頭:ボーッとする、フラフラする、動けない、呼びかけても反応がない
  • 胸:息苦しい、ゼイゼイする、のどがつまる感じがする、せきが出る
  • 腹:腹痛、下痢、嘔吐

 

以上になります。蕁麻疹はかゆくてつらいですよね。蕁麻疹にお困りな方は、竹ノ塚駅東口から徒歩3分にございます当院にいつでもご相談ください。誠実に診察させていただきます。

竹ノ塚駅前クリニック内科小児科皮膚科

121-0813
東京都足立区竹の塚6-11-1 T・キューブ1階

東武伊勢崎線「竹ノ塚駅」東口3分

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