特定健診で「血糖」「HbA1c」の再検査通知が届いた方へ。医師が解説する、放置するリスクと次の一歩
1. はじめに:健診結果の「再検査」は、健康を見直す大切なサインです
特定健診の結果を受け取り、「要再検査」や「要精密検査」という文字を見て、驚かれたり、不安に思われたりしたかもしれません。しかし、こうした通知を受け取ることは決して珍しいことではありません。むしろ、ご自身の現在の健康状態をより詳しく知り、これからの生活を見直すための大切な機会です。特に、血糖値が高くなる状態は初期には自覚症状がないことがほとんどのため、この健診結果は貴重な早期警告と言えます。この記事では、通知を受け取った方が次の一歩を踏み出すためのガイドとして、分かりやすく解説していきます。
2. 糖尿病の再検査はなぜ必要?健診の血糖値・HbA1cの意味
特定健診で特に再検査を指摘されやすいのが、血糖に関する項目です。主に以下の2つの数値がチェックされます。
- 空腹時血糖値: 検査当日の朝、食事をとる前の、その瞬間の血糖値のスナップショットです。
- HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー): 過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均成績表のようなものです。
これらの数値が高い場合、糖尿病の可能性が考えられます。糖尿病は初期段階では「自覚症状が乏しい」ことが多く、症状がないからといって安心はできません。再検査は、症状が出る前に体の状態を正確に把握するために非常に重要です。
3. 「まだ大丈夫」ではありません。高血糖を放置するリスク
「今は特に症状もないし、忙しいから」と再検査を先延ばしにすることは、大変危険です。高血糖の状態が続くと、血液がドロドロになり、全身の細い血管から太い血管まで傷つけてしまうため、様々な合併症が引き起こされます。
- 糖尿病の三大合併症: 網膜症(目の奥にある細い血管が傷つき、最悪の場合失明に至ります)、腎症(腎臓の血管が傷つき、進行すると人工透析が必要になります)、神経障害(手足の神経が傷つき、しびれや感覚の麻痺が起こります)
- 命に関わる病気: 動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めます。
- その他のリスク: 認知症の発症リスクを高めるほか、歯周病は「第6の合併症」と呼ばれるほど、糖尿病と深く関係しています。
4. 糖尿病の一歩手前、「境界型」とは?
検査結果が正常でもなく、かといって糖尿病とも診断されないグレーゾーンの状態を「境界型」あるいは「糖尿病予備群」と呼びます。例えば、HbA1cの数値が6.0〜6.4%の方がこれにあたります。
この段階は、まだ糖尿病ではありませんが、将来的に糖尿病へ進行するリスクが高い状態です。しかし、見方を変えれば、この段階で食事や運動などの生活習慣を見直すことで、糖尿病への進行を防ぐことができる、非常に重要な**「ターニングポイント」**と言えます。
5. 再検査では何をするの?
「再検査では何をするのだろう」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。クリニックでは、より正確な診断のために詳しい検査を行います。
まず、生活習慣などについて問診や診察を行います。その上で、再度血液検査を行い、数値を確認します。これらの診察や検査を通じて、あなたの体の状態を正確に評価し、診断につなげます。決して怖い検査ではありませんので、ご安心ください。
6. まとめ:竹ノ塚にお住まいで再検査通知を受け取った方へ
特定健診での「再検査」の通知は、最終診断ではありません。それは、ご自身の体を大切にし、将来の深刻な病気を防ぐための「体からのメッセージ」です。自覚症状がない段階で体の変化に気づけるこの機会を前向きに捉え、ご自身の健康と向き合ってみてください。
竹ノ塚エリアにお住まいで、特定健診の結果にご不安をお持ちの方は、どうぞお気軽に当院にご相談ください。詳しい検査を行い、お一人おひとりの状態に合わせた今後のアドバイスをさせていただきます。一緒にこれからの健康を守っていきましょう。
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