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クラミジア

クラミジアはいくつかの種類がありますが、ここでは男性のクラミジア性尿道炎についてお話しします。クラミジアとは正式名称はクラミジア・トラコマティスという名前のバイ菌で世界中で最も頻度の多い性感染症です。クラミジアは尿道、精巣だけでなく眼にも感染します(当院で診察可能なのは尿道炎だけです)。尿道炎の方が症状が自覚しにくいため長期感染していることもあります。

クラミジアが男性において感染する場所は尿道ですが、女性の場合には性器から感染してお腹の中まで広がっていくこともあります(当院では診察ができないため婦人科への受診をお願いします)。病気としては男性の場合には尿道炎、精巣上体炎、女性では子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患という病気を引き起こします。特に女性の場合には何の症状のないまま感染して不妊や流産、早産の原因にもなります。このように女性の場合には思った以上に合併症を起こすことがあり、婦人科でしっかり診察を受ける必要があります。

 

感染経路

クラミジアは性行為により感染します。触ったり便器を共有することでは感染することはありません。潜伏期間は1〜3週間ほどになります。ただ、感染しても男性では約70%の人には症状が出ないと言われており、いつ感染したかわからない場合も多いです。

 

リスク

25歳以下の若い人が感染しやすいとされています。これはクラミジアに限ったことではありませんが3ヶ月以内に一人以上のパートナーがいる場合、新しいパートナーがいる場合も性感染のリスクが高くなると言われています。また、以前にクラミジアに感染したことがある人も感染のリスクが高まります。そしてコンドームをずっと使わない場合にも感染のリスクは高まります。最近ではクラミジアの感染症は増加傾向にあり、20代男性で特に何も症状がない人に検査をしたところ全体で4、5%の人に検査が陽性になったという報告もあります。

 

症状

尿を出す時の痛みや焼ける感じがします。また尿道から膿が出ることもあります。しかしクラミジア性尿道炎は症状が淋菌よりも軽いことが多く、尿道の膿もサラサラとしていて少量出会ったり、尿を出すときの痛みがないこともあります。クラミジア性尿道炎から悪化して精巣上体炎になると睾丸の痛みや腫れが出ることもあります。

 

検査

検査は尿のPCR検査で行います。検査結果は1週間で判明します。

 

治療薬

クラミジアは抗生物質で治療を行います。抗生物質の種類によって治療期間は異なりますが、抗生物質内服が問題ない場合には1回の内服で治療が終了します。抗生物質で治療中の場合、1週間は性行為を避けるようにしましょう。再感染しにくくなります。

自然治癒するかどうかご心配の方もいらっしゃると思います。ただあまり期待しない方が良いと思います。クラミジアは特に症状が出ないままずっと過ごす人もいますが、放っておくと精巣上体炎という病気を起こします。睾丸の上についている精巣上体に尿道から炎症が広がっていくからです。また男性不妊の原因にもなるため治療を受けるようにしましょう。

 

再発について

クラミジア感染は一旦治療したら二度とならない訳ではなく繰り返し感染することがあります。一度クラミジア感染をした場合には再び感染するリスクが高いとされており、可能であれば一旦治療を終了した後に3ヶ月ほど経ってまた検査をすることをお勧めします(症状がない場合の検査は自費になります)。

 

感染予防

感染予防のためには以下に気をつけるようにしましょう。

  • 性交渉の場合にはコンドームを使用しましょう。
  • 毎年のクラミジア検査を受けるようにしましょう。
  • 何か症状があればすぐにクリニックに相談するようにしましょう。
  • パートナーに尿をするときの痛みや膿が出る場合には性交渉をしないようにしましょう

 

パートナーについて

もし自分がクラミジアと診断された場合には、少なくとも60日以内に関係を持った方は治療を受けた方が良いです。クラミジアは症状がないことが多く特に女性の場合には約90%の方が無症状です。クラミジアにかかった男性が治療を受けていないパートナーから再感染します(約25%という報告もあります)。さらにパートナーの不妊の原因になったり他の人に感染を広げるリスクがあることから伝えにくいと思いますが相手のために治療を受けるようお伝えください。

 

再検査

クラミジアは推奨された治療を受けてから1ヶ月ほどしてから再検査を受けることをお勧めします。治療して症状がなくなったとしても菌が残って尿道から出続けている可能性があるからです。ただ、この場合に症状がない再検査は自費になります。

 

いかがでしょうか。クラミジアはよくきく感染症ですが、ここでお話ししたように全く症状がなく感染していることの方が多いです。症状がなければ良い、という訳ではなく将来的な不妊の原因につながることからパートナーのためにもしっかり治療をするようにしましょう。

お困りの方は足立区竹ノ塚に位置する当院で相談ください。

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121-0813
東京都足立区竹の塚6-11-1 T・キューブ1階

東武伊勢崎線「竹ノ塚駅」東口3分

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