インフルエンザ予防接種
竹ノ塚駅前クリニック内科・小児科・皮膚科では、インフルエンザの重症化予防を目的に、毎年のインフルエンザワクチン接種を推奨しています。インフルエンザ予防接種には明確な予防効果があります。感染予防に対して100%、というわけではありません。ただ予防接種を打った場合には仮に感染しても重症化するリスクを減らすこともできます。インフルエンザは合併症として肺炎、気管支炎、脳炎、心筋炎、中耳炎など合併症を引き起こして重症になることや死亡することもあります(インフルエンザの詳細はこちら)。入院した後にただのインフルエンザだと油断していた、と後悔しないようにできるだけ予防接種をするようにしましょう。
当院では、
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注射による「不活化ワクチン」
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鼻から投与する「フルミスト(経鼻・弱毒生ワクチン)」
の2種類を取り扱っております。
それぞれの特徴や対象、効果、副反応、注意点を詳しくご紹介します。
2025年度のインフルエンザワクチンは予約を開始しております
自費フルミスト予診票(2~18歳のみ対象/予約必須/8,800円)
※足立区の方の高齢者インフルエンザ予防接種も実施しております。
※新型コロナウィルス感染症の予防接種については現在当院では行っておりません。
種類
💉 インフルエンザワクチン(注射タイプ)と 🌬 フルミスト(経鼻タイプ)の比較
| 項目 | 💉 インフルエンザワクチン(注射・不活化) | 🌬 フルミスト(経鼻・生ワクチン) |
|---|---|---|
| 対象年齢 | 生後6か月以上(全年齢) | 2歳以上〜高校3年生 |
| 接種回数 | 13歳未満:2回 13歳以上:1回(必要時2回) |
1シーズン1回 |
| 接種方法 | 腕に注射 | 鼻にスプレー(針を使いません) |
| 効果持続期間 | 半年間 | 1年間 |
| 主な副反応 | 注射部位のはれ・赤み・痛み 軽い発熱、頭痛、倦怠感 |
鼻水・鼻づまり・くしゃみ のどの痛み・軽い発熱 |
| 接種できない人 | 過去に成分でアレルギーが出た方など(要相談) |
妊娠中の方 ゼラチンでアナフィラキシー アスピリン(サリチル酸等)内服中 |
| 料金(税込) | 1回4,200円 | 8,800円 |
| 足立区助成(高校3年生相当まで) | 1回3,000円補助 →自己負担 1,200円 |
6,000円補助 →自己負担 2,800円 |
値段
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不活化ワクチン(注射):4,200円
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フルミスト(経鼻):8,800円
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足立区助成対象:高校3年生相当まで予診票持参で下記料金
- 注射:自己負担1,200円
- フルミスト:自己負担2,800円 -
高齢者助成接種:予診票持参で無料
※すべてお支払方法は現金のみです。
不活化ワクチン(注射型)
効果
不活化ワクチンは、ウイルスを不活化(死滅)させて作られたワクチンです。
発症予防効果は60%前後とされますが、最も大きな目的は重症化を防ぐことです。
接種後、2週間ほどで免疫がつき、効果は約5〜6か月間持続します。
毎年流行株が変化するため、毎年の接種が必要です。
対象
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生後6か月以上のすべての方
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妊婦さんや基礎疾患をお持ちの方も接種可能です
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高齢者、持病のある方、小児は特に接種が推奨されます
接種回数
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13歳未満:2回接種(2〜4週間あけて)
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13歳以上:原則1回接種(希望により2回可)
禁忌・注意事項
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発熱中や重度の急性疾患がある場合は接種を延期します
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過去にワクチン成分でアナフィラキシーを起こした方は接種できません
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鶏卵アレルギーの方でも、現在はほとんどの場合で接種可能です(医師と相談)
副反応
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注射部位の痛み、腫れ、発赤
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発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛など
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いずれも数日以内に軽快します
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ごくまれにアナフィラキシーやギラン・バレー症候群が報告されていますが、頻度は非常に低いです
フルミスト(経鼻・弱毒生ワクチン)
効果
フルミストは、弱毒化した生きたウイルスを鼻腔から噴霧するワクチンです。
鼻やのどの粘膜で**自然感染に近い免疫(IgA抗体など)**を誘導し、
発症予防・重症化予防の両方に効果があります。
1回の接種で1シーズン分の効果が期待できます。
対象
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2歳〜高校3年生相当まで(当院の方針)
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健康な方で、次の条件を満たす方におすすめです
- 注射が苦手な方
- 健康な小児や思春期の方
接種回数
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1シーズンに1回
(初めての方でも基本的に1回です)
禁忌・注意事項
以下の方は接種できません:
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妊娠中の方
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免疫不全状態の方(ステロイド内服中・免疫抑制剤使用中を含む)
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2〜4歳で過去12か月以内に喘鳴(ぜいめい)や重度の喘息発作があった方
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アスピリン(サリチル酸)内服中の2〜17歳(接種後4週間も使用禁止)
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フルミストに含まれる成分(卵、ゼラチン、ゲンタマイシンなど)にアレルギーがある方
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発熱など急性疾患がある場合
また、接種後1週間〜2週間は重度の免疫抑制者(骨髄移植直後など)との濃厚接触を避けてください。
健常な赤ちゃんや一般的な接触については制限はありません。
**抗インフルエンザ薬(オセルタミビル、ザナミビル等)**を使用している場合は、ウイルス増殖が抑制されて効果が減弱するため、2週間以上間隔をあける必要があります。
副反応
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鼻水、鼻づまり、くしゃみ
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喉の違和感、軽い咳、発熱、頭痛、倦怠感
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通常は数日で軽快します
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ごくまれにアナフィラキシーなどの重度のアレルギー反応があります
効果
インフルエンザワクチンの効果の持続期間はおよそ5ヶ月と言われています。流行シーズンである1月〜3月を予防するために、12月末までには予防接種を打つようにしましょう。インフルエンザウィルスは毎年のように変異しますので、ワクチンは毎年そのシーズンに流行することが予測されたウィルスを用いて製造されます。なので毎年ワクチンを打つ必要があります。ワクチンは毎年WHOの専門家会議で流行したウィルスの遺伝子などを調べて次の年に注射するインフルエンザワクチンを決めています。それに基づいて製造されています。
ちなみにワクチンを作っているメーカーは第一三共、KMバイオロジクス、阪大微生物病研究会、デンカ、MSD、田辺三菱製薬、北里薬品、武田薬品工業、Meiji Seika ファルマ、アステラス製薬の10種類があります。メーカーごとのワクチンの予防効果の違いは確認されていません。そのため当院ではメーカーを指定して注射をすることはできません。ご了承いただけると幸いです。
接種のおすすめ時期
抗体がつくまで約2週間かかるため、流行前の10〜11月の接種がおすすめです。
毎年の株に合わせて、毎年の接種が大切です。
他のワクチンとの兼ね合いについて
コロナワクチンを含めて他のワクチンと同日でも翌日でも間隔を気にせずに接種することができます。
予防接種後免疫がつくのに1か月程かかりますのでお早目の接種を推奨します。
以上インフルエンザワクチンについてまとめました。ご不安な点も多々あると思いますが、できるだけ安心してワクチンを打っていただけるように努めております。ご家族で一緒に注射していただくのが便利です。足立区竹ノ塚に位置する当院でご相談ください。
自費フルミスト予診票(2~18歳のみ対象/予約必須/8,800円)


