メニュー

高血圧

血圧とは心臓から送り出された血液が血管を押す圧の事です。心臓が縮んで血液を全身に送り出す時の血圧を収縮期血圧(高い方の血圧)、心臓がひらいている時の血圧を拡張期血圧(低い方の血圧)といいます。

 

定義

一般的に高血圧は140/90mmHg以上(収縮期血圧が140を超えている、または拡張期血圧が90を超えている場合)が定義です。ただ、血圧は1日のうちで変動するためクリニックに来た時は緊張して血圧が上がっていることがあります。そのためクリニックの血圧だけ見て薬を飲むと思った以上に血圧が下がってしまうことがあります。なので自宅での血圧測定も必要になります。今、日本にはおよそ4,300万人が高血圧だと言われています。しかしそのうち治療を受けているのは1,200万人程度です。よって残りの3,100万人は治療を受けていない状態です。自宅での血圧は意外な数値になっているかもしれません。血圧はしっかりと測定して、自分が上がっていないか管理をするようにしましょう。

 

原因

高血圧の原因として多いのは遺伝、塩分量が多い、肥満、運動不足が多いです。その他に体のホルモンの病気や血管の病気といった他の病気が原因で高血圧になっていることもあります。

 

測定方法

血圧を知るためには血圧計をまず購入する必要があります。体重計で体重を測らないと何キロやせないといけないのかわからないのと同じく、ご自宅でも毎日血圧を測定するようにしましょう。クリニックに来た時だけの血圧測定では詳細なデータがないので治療の精度が落ちてしまいます。大手通販サイトや家電量販店などで3,000円ほどで販売しています。腕に巻くタイプの方が正確に血圧が測れるのでできればそちらを使ってください。自宅での血圧は朝、夜の2回測ることが望ましいのですが難しければ朝の血圧測定を大事にしましょう。起きて30分以内で(夜は寝る前)トイレを済ませた後にイスに座って1、2分安静にしてから測るようにしましょう。血圧計を巻く腕はテーブルの上などにおいて大体自分の乳首のあたりに血圧を巻いている腕が来るように高さで測ります。

血圧を測っている男性のイラスト

症状

高血圧はほとんど症状はありません。多くの方は気がつくと高い血圧になっていた、少し高かったけど放っておいたとおっしゃって来院されます。このように痛くもかゆくもないので血圧が進行してしまい、気がつくと重症な病気になっており死亡することがあるのでサイレントキラー(静かな殺人者)とも呼ばれています。高血圧で症状が出るとしたら内臓に悪影響が出ている段階になっています。起こりうる症状としては発熱や頭痛、めまい、だるさ、息苦しさ、頻尿などがあります。

 

合併症

高血圧があると、ずっと強い圧が血管にかかるため血管がボロボロになってしまい詰まったり破れたりします。心臓で起これば心筋梗塞、脳の血管で起これば脳出血、脳梗塞を引き起こします。結果として死亡したり重い後遺症を残すことになります。年間に10万人以上の人が高血圧が原因で死亡しています。その他に腎臓に影響を与えます。腎臓はおしっこを作る臓器なので、進行するとおしっこが作られなくなる、つまり週3回透析が必要になってしまいます。特に血圧は心臓への影響が大きく、しっかりと血圧をコントロールすることで心筋梗塞のリスクを明確に下げることができます。

 

検査

みなさん一律に同じ検査をする訳ではありません。竹の塚エリアにございます当院では医師の判断でなるべく患者さんに無駄な検査をしないよう心がけています。一般的には血液検査、尿検査、心電図、レントゲンをすることが多いです。

 

治療法

血圧を下げるためには薬を使う方法と生活習慣を変える、という2つの方法があります。薬を飲まなければならない、薬を飲んでれば良い、という訳ではなく両方が必要になることが多いです。具体的には以下を取り組みます。

  • 1日の塩分量は6gまでにする。外食は塩分が多いので控え、減塩の調味料を使うようにしましょう。また、麺類や味噌汁は全て飲まないようにしましょう。
  • 肥満の人は体重を減らすようにしましょう。適切な体重はBMIが18〜25です。BMIは体重÷身長÷身長で計算されます。25未満になるように頑張りましょう。
  • 運動をするようにしましょう。毎日30分、週180分頑張りましょう。毎日忙しくて運動の時間が取れない方は普段から階段を使う、なるべく遠回りするなどして体を使うようにしましょう。
  • アルコールを取りすぎないようにしましょう。適切なアルコール量は男性は20〜30ml/日以下、女性10〜20ml/日ぐらいです(おおよそビール中瓶1本=焼酎半合=グラスワイン2杯=ウィスキーダブルで1杯になります)。

上記で改善しなければ血圧を下げる薬を飲む必要があります。

血圧の薬は飲み始めたら一生飲まなければいけない、と不安になる方もいらっしゃると思います。確かに一旦内服を開始して血圧の薬を飲まないとまた高血圧になる可能性はあります。ただ上記のように生活習慣を改善すれば血圧の薬を辞められる、そもそも始めなくて良くなるかもしれません。薬を飲むのが問題ではなく血圧を安定させるために何をするか、に注目しましょう。

 

いかがでしょうか?血圧は高いのは気にしなくていいわけではありません。

不安なお気持ちはわかります。竹ノ塚駅東口から徒歩3分にございます当院では、患者様の気持ちに寄り添って治療に取り掛かります。一緒に今後の健康な生活ができるように治療に取り組んで行きましょう。

 

参考資料

日本臨床内科学会

高血圧 e-ヘルスネット 厚生労働省

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME