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脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは(原因や治療など)

脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、皮脂の分泌が多い部位に繰り返し起こる慢性的な皮膚の炎症です。いわゆる脂漏性湿疹とも呼ばれ、頭皮や顔(眉・鼻の横・生え際など)、耳の後ろなどに赤み・フケ・かゆみが出るのが特徴です。

頭皮ではフケ、顔では赤みやカサつきが目立つことが多く、赤ちゃんから大人まで幅広くみられます。特に乳児期にみられるものは「乳児脂漏性皮膚炎」と呼ばれます。

完治というよりは、良くなったり悪くなったりを繰り返すタイプの疾患ですが、きちんと治療とスキンケアを行えば十分コントロール可能です。無理せず、うまく付き合っていくことが大切です。

脂漏性皮膚炎の原因

原因のひとつとして、皮膚に常在する「マラセチア」という真菌(カビ)が関与していると考えられています。

この菌は誰の皮膚にも存在するもので、不潔だからなるわけではありません。皮脂を分解してできる物質が皮膚を刺激し、炎症を引き起こすとされています。

発症しやすい年齢層

  • 乳児:生後2〜4週頃から始まり、1歳前後で自然に軽快することが多い
  • 成人:30〜40代に多く、全体の約3%程度

また、神経系疾患や免疫状態の変化がある方では発症しやすいことも知られています。

悪化しやすい要因

環境・体調

  • ストレス(皮脂分泌が増える)
  • 乾燥・寒冷(冬場に悪化しやすい)
  • 睡眠不足

生活習慣

  • 脂っこい食事
  • ビタミンB不足
  • アルコール・コーヒー・香辛料の過剰摂取

薬剤

  • リチウム・インターフェロンなどで悪化する例あり

こういった要因を少し意識するだけでも、再発予防につながります。

症状

皮脂の多い部位に、赤み・かゆみ・皮むけなどが出ます。

頭皮

  • フケやかゆみ
  • 黄色っぽい皮脂のかたまり
  • 耳の後ろまで広がることもあり

  • 眉・鼻の横・生え際の赤み
  • カサつき・皮むけ
  • ひげ部分にも出やすい

  • わき・胸・へそ・陰部など蒸れやすい部位

成人はかゆみが出やすく、乳児は比較的かゆみが少ない傾向です。

似た病気

  • 乾燥によるフケ
  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎
  • 酒さ

検査・診断

基本的には視診と問診で診断します。特別な検査は通常必要ありませんが、他の皮膚疾患との見分けが重要になります。

治療

外用薬(塗り薬)

基本はステロイド外用薬+抗真菌薬です。

  1. 炎症が強い時期は併用
  2. 改善後は抗真菌薬を先に中止
  3. ステロイドは徐々に減量(急にやめない)
  • 顔・体:クリームや軟膏
  • 頭皮:ローションタイプ

必要に応じてステロイド以外の外用薬を使うこともあります。

内服薬

  • ビタミンB2・B6
  • 抗ヒスタミン薬(かゆみが強い場合)

漢方

体質に合わせて使用することもありますが、効果については十分な科学的根拠は限定的です。補助的な選択肢として検討されます。

日常ケア

シャンプー

抗真菌成分入りのシャンプーは再発予防に役立つことがあります。合う・合わないがあるので、1ヶ月ほど使って様子をみてください。

洗顔

よく泡立ててやさしく洗い、洗顔後は必ず保湿しましょう。スクラブは基本不要です。

化粧品

低刺激のものを使用し、アルコール入りは避けましょう。紫外線対策も大切です。

食事

おすすめ

  • ビタミンB群(卵・レバー・野菜など)

控えめに

  • 脂っこい食事
  • アルコール・コーヒー
  • 香辛料

※フルーツが良いという報告もありますが、現時点では根拠は限定的です。

よくある質問

うつりますか?

うつりません。誰にでもいる菌が関係しているためです。

市販薬で治りますか?

軽症なら対応できる場合もありますが、多くは医療用の薬が必要になります。

完治しますか?

再発しやすい病気ですが、しっかり治療すれば安定させることは可能です。

こんな方はご相談ください

  • フケ・かゆみが続く
  • 顔の赤みが治らない
  • 市販薬で改善しない
  • 繰り返す

無理に我慢せず、気になる場合は一度ご相談ください。

アクセス

竹ノ塚駅前クリニック 内科・小児科・皮膚科

竹ノ塚駅東口から徒歩3分

参考資料

American Academy of Dermatology(AAD) Seborrheic Dermatitis

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