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舌下免疫療法

舌下免疫療法とは、アレルギー性鼻炎に対して行われる免疫治療法のことです。この治療によって花粉症の鼻炎の方は劇的に症状が楽になる方をたくさん経験しています。今まで鼻炎に対しては対症療法として鼻水を一時的に抑える薬を使用するしかありませんでした。それに比べて舌下免疫療法はアレルギー物質を毎日薬として体に取り入れることで、体をアレルギー物質に慣れさせてアレルギー体質そのものを改善させる治療法です。以前から注射で行う免疫療法(皮下免疫療法)はあったのですが、都度注射をクリニックに打ちに来なければならず、また注射は舌下免疫療法に比べて重症な副作用が発生しやすいのが問題でした。そのため今では注射に変わって毎日飲み薬で治療できる、舌下免疫療法でのアレルギー性鼻炎の治療が主流になっています。以下によくある質問についてまとめてみました。よろしければご参考にされてください。

 

効果

鼻水や鼻詰まり、くしゃみといった鼻の症状が完全になくなる方が多いです。そこまで改善しなくてもテッシュを減らせた、薬を減らせたなど効果を実感される方が多くいらっしゃいます。海外では喘息の悪化の予防に用いられたり、新たなアレルギー発症の予防効果についても報告されています。

この治療を3〜5年継続すると7、8年は効果が出ることがわかっています。長期間継続した方が、その後治療をやめた後に長期間効果が得られますのでできるだけ長く治療をすることをお勧めします。

 

服薬方法

 

開始のタイミング

スギ花粉の場合は花粉が流行する1〜4月は治療を開始できません。そのためスギ花粉の場合は治療を開始できるのは5〜12月になります。ダニアレルギーの場合は時期に制限はないのでいつでも始められます。スギ花粉とダニアレルギーを同時に治療することもできますが、薬の飲み始めが一番副作用が出やすいので開始は同時にはできません。それぞれの治療を1ヶ月以上ずらしてから始めます。

初回内服

初回はアレルギー物質を体に取り入れる、ということから安全性確保のためクリニックで薬を内服してもらう決まりになっています。薬を内服後30分ほど副作用が出ないかを確認します。そのため初回内服を始めるときは時間のある時に外来を予約するようにしてもらいます。

通院頻度

薬を内服して1週間して問題なければ薬を増量します。そのため1週間後に副作用がなかったかを確認するために再度来院していただく必要があります。安定していれば1〜2ヶ月毎の来院で薬を処方できます。

飲み方

毎日1日1回薬を舌の裏に置いて1分過ごします。薬は唾液ですぐに溶けてなくなります。薬は舌の裏から吸収されるので1分経ったら飲み込む必要はありません。飲み込んでのどにかゆみを感じる方がたまにいらっしゃるので心配な方は吐き出してもらっても構いません。味は特にありませんが、わずかに甘さを感じる方もいます。その後5分は飲食を避けてもらいます。タイミングとしては1日のいつ使っていただいても構いません。朝か夜にお薬を服用される方が多い印象です。

併用薬

花粉症の時期も今まで花粉で飲んでいた薬と併用して続けることができますので安心です。その他普段内服している薬と飲み合わせが良くない薬はありません。

 

治療対象

日本で現在保険適応で治療できるのはスギ花粉症とダニ(ホコリの主成分)によるアレルギー性鼻炎のみになります。アレルギー性結膜炎やじんましんでは保険適応での治療ができませんのでご了承ください。アレルギー性結膜炎については海外で効果が証明されているので、今後日本でも保険適応に承認されることを期待します。

ちなみに春先にはスギ以外にもヒノキやシラカンバで花粉症になる方もいます。そのため春先に花粉症状が出るから、と言ってもスギ花粉とは限らないので検査をしないで治療を開始することはできません。他院でアレルギー検査を1年以内にされておりスギやダニに検査が陽性と出ている検査結果をお持ちの方の場合には当院で検査をせず治療開始することもできます。検査をする理由としては長期間治療するにも関わらず検査をしないで舌下免疫療法を開始して、実はヒノキ花粉で舌下免疫は効果がありませんでした、、となってはいけないからです。

 

治療対象外

下記の方は治療をすることが難しい場合があります

  • 65歳以上のご年配の方(安全性は確立していません)
  • 5歳未満のお子さん(舌の裏の薬を1分間飲み込まずにいられるなら5歳未満でも治療できます)
  • 治療開始時に妊娠されている方(赤ちゃんへの安全性が確立していません)
  • 血液検査でアレルギーが陽性となっているだけで症状が出ていない人
  • 喘息の治療が落ち着いていない方(喘息発作が頻繁によく起こる方)
  • 重症な病気を抱えている方(がんや自己免疫疾患、重症な心臓病、免疫不全など)

 

副作用

副作用としてはのどのかゆみや舌がはれたり、じんましんが出ることがあります。これらの症状は軽く済むことがほとんどで、起こる確率は2%ほどです。また薬を飲み始めて1ヶ月ほど経てばほとんどの副作用はなくなると言われています。そのためかゆみがある方で耐えら得そうな場合には最初の1ヶ月だけアレルギー薬を併用して使用してもらって治療しています。

また重症なアレルギー反応が出ることも非常にまれですが報告されています。そのため初回は安全のためクリニックで薬を内服してもらいます。薬を内服後30分ほど副作用が出ないかを確認します。治療初回は時間に余裕を持ってお越しください。

 

いかがでしたでしょうか。舌下免疫の患者さんを沢山診察してきた医師による診察を受け治療を始めてみませんか。少しでもつらい鼻炎症状を抑えるお手伝いができればと思います。

 

参考資料

舌下免疫療法について 鳥居薬品

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