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胃腸炎

ここでは胃腸炎についてお話しします。胃腸炎はさまざまなですがおもにウィルスが原因です。胃腸炎の主な症状としては嘔吐や下痢を伴います。一般的には水のような便があれば下痢と思うかもしれません。しかし、下痢とは「液体状の便が1日3回以上あること」で下痢といいます。下痢は大人で1年に平均して4回ほど認められるのが普通なので思った以上に身近にかかることがある病気です。

 

原因

胃腸炎の原因は多くはウィルスなど感染症によるものです。一般的に感染性胃腸炎といわれます。食物やウィルスのついた物などを触ってうつります。しかしどの食物が原因であるかを知ることは困難なことが多いです。原因と思われる食品に触れてから症状が出るまでの時間は診断の手がかりになることがあります。

そのほか薬の副作用、特定の食べ物を消化できない体質で下痢をする、腸に特別な病気があり下痢になっていることがあります。

 

症状

胃腸炎の症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、だるさです。場合によっては熱が出ることもあります。また便の色が血便になることや白っぽくなることもあります。

また、特に以下の場合には重症になることがあるので早めに内科のクリニックに受診されてください。

  • 1日5回以上下痢がある場合
  • 便に血が混じる場合
  • 38.5度以上の熱がある場合
  • お腹の痛みが強い場合
  • 赤ちゃんやご年配の方
  • 脱水(尿が濃い、口がかわく、だるい、めまい、動けないなど)

腸には小腸と大腸がありますが、それぞれの腸炎で症状が異なります。小腸の場合には水っぽい下痢で量が多く、お腹が張ったり、ガスを伴うことがあります。下痢が続くと体重が減ることもあります。熱はあまり出ないことが多いです。それと対照的に大腸由来の下痢の場合には頻繁で規則正しい、少量、そしてしばしば痛みを伴う下痢を伴います。発熱、血便や粘液のような便であることが多いです。

 

検査

2週間未満の下痢の場合には検査はいらないことがほとんどです。しかし症状の強さや疑われるウィルスによっては検査をすることもあります。例えば以下のものです。

ノロウィルス

ノロウィルスは胃腸炎の原因として多いウィルスです。検査をすることができます。ただしノロウィルスの検査は全ての方に保険が通るわけではなく3歳未満の方か65歳以上の方だけです。それ以外の方で検査を希望される場合には自費での検査になります。

ロタウィルス

ロタウィルスの検査も行うこともあります。ロタウィルスは全年齢で保険適応で検査をすることができます。1ヶ月以上下痢が続く時には病気などが隠れていないか詳しく調べる必要があります。

 

診断

診断は診察、場合によっては検査をすることで行われます。

 

治療法

ウィルスには特効薬がないので多くの胃腸炎では特効薬はありません。抗生物質はウィルスには効果がありません。そのため一部の重症な細菌感染症以外では抗生物質は使いません。そのため症状をやわらげるための薬として整腸剤や解熱剤、吐き気止めを処方します。下痢止めは下痢をしてウィルスを出そうとする人間の防御反応に逆らう事になるのであまりお勧めしません。

水分補給は口からできていれば点滴は必要ありません。点滴に胃腸炎を治す薬があるわけではないからです。しかし、重度の脱水の方の場合には点滴を使用することもあります。

また、治癒までの期間についてですが下痢はかかるウィルスや人によって治る時間の長さはバラバラです。短けれは半日ほどですが長い時には数週間持続します。また内臓や腸が原因で下痢をする時には1ヶ月以上続くこともあります。

 

注意点

嘔吐や下痢は思った以上に水分量が多いので脱水になりやすいのです。特におしっこの色が濃くなってる時やおしっこが5時間以上ない時には脱水になりかかっているかもしれません。

塩や砂糖の入った水(薬局で売っている経口補水液やスポーツドリンクなど)を積極的に取るようにしましょう。経口補水液は市販でも構いませんし、自宅で作っていただいても構いません。水1リットルに砂糖大さじ4と1/2杯、塩小さじ1/2を入れていただければ大丈夫です。そこにレモンなどをしぼって入れていただくと飲みやすくなります。食事については調子が悪い間は食べられれば食べる、ぐらいで構いません。水分のみを短期間摂取しているだけでも問題はありません。無理のない範囲で召し上がってください。下痢の時に適しているのは塩分を含んだ茹でた炭水化物や穀物(例:麺類、米、ジャガイモなど茹でた野菜、バナナ、スープなど)です。ヨーグルトを除いた乳製品は下痢があると消化がしにくいことがあります。胃腸炎の後にはよくあり、数週間から数カ月続くことがあります。そのためそのような症状がある場合には乳糖を含む食品を一時的に避けてください。

 

感染予防策

  • トイレやゴミ捨て、料理、食事など何かをした後は手を洗うようにしましょう
  • 症状がよくなるまでは自宅で休むようにしましょう
  • 食事に気をつけましょう
    • 野菜やフルーツは洗ってから食べるようにしましょう
    • 冷蔵の温度は4度以下、冷凍は0度以下にして使いましょう
    • 肉や魚介類はしっかり火を通して調理しましょう
    • 生の食材を触ったあとは手や調理器具をしっかり洗いましょう
    • 牛乳は低温殺菌された物を飲みましょう

 

いかがでしょうか?胃腸炎の多くは自然とよくなります。

そうは言っても、かかっているご本人はとても辛いですよね。

竹の塚エリアにございます当院は、竹ノ塚駅東口から徒歩3分と埼玉エリアなどからもアクセスがしやすく

通いやすいクリニックとなっております。

お仕事や家事・育児がお忙しい方も無理はせず当院の内科で相談ください。

 

竹ノ塚駅前クリニック内科小児科皮膚科

121-0813
東京都足立区竹の塚6-11-1 T・キューブ1階

東武伊勢崎線「竹ノ塚駅」東口3分

 

参考資料

感染性胃腸炎 厚生労働省HP

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