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帯状疱疹

水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV)に感染すると2つの病気が起こる可能性があります。1つがVZVに初めて感染して水ぼうそう(水痘)にかかります。この水ぼうそうは小さい水膨れが顔や体に沢山できます。帯状疱疹は水ぼうそうの際に神経に達したVZVが再び活性化して生じる病気です。帯状疱疹は痛みを伴う水膨れが皮膚の限られた範囲に出現するのが特徴で通常は片側にしか生じません(帯のように一定の範囲に限られて生じるため帯状なのです)。湿疹には特徴的な痛みやかゆみを伴います。

 

頻度

帯状疱疹は約30%が生涯のうちに経験します。年齢とともに徐々に増えます。

 

リスク

帯状疱疹のリスクが高まるのは年齢、他の病気で免疫不全などがあります。

年齢

特に最も重要なリスクで、帯状疱疹は50歳から患者さんの数が増えていきます。患者さんの全体の20%が50代で起こり、40%は60歳以上の人に起こります。帯状疱疹は痛みによってはつらくて動けなくなり入院することもあります。病気の重症度や帯状疱疹の後の神経痛といった合併症も年齢とともに増えます。50歳以上の方で帯状疱疹になった場合には帯状疱疹後神経痛になるリスクが27倍高いと言われています。

免疫不全

免疫不全は移植患者、抗がん剤治療、ステロイド内服患者、HIV患者の方などが含まれます。免疫不全の方は合併症も発生率が非常に高くなります。

 

症状

症状は湿疹と神経の炎症(急性神経炎)が主な症状です。発症した人のうち、頭痛、熱、だるさ、疲労感などの症状を伴う人も20%ほどいます。

湿疹は7〜10日ほどでかさぶたになり、そうすれば感染は落ち着いたと判断します。帯状疱疹のあとが人によっては色素として残り数カ月から数年にわたって継続することがあります。顔に帯状疱疹ができた場合には視力に影響する可能性があるので必ず眼科に受診していただく必要があります。

急性神経炎は帯状疱疹の方に特徴的な痛みの訴えで「ズキズキするような」「刺すような」「焼けるような」痛みと訴えます。約75%の人が湿疹より先に痛みを感じます。発疹より2、3日前に痛みは出現します。厄介なことに湿疹が出ない帯状疱疹もありこの場合の診断はかなり難しいです。

 

合併症

多い合併症は帯状疱疹後神経痛で、全体の10〜15%の人に起こります。また、60歳以上の人が50%も起こります。この神経痛は3ヶ月以上続くこともあります。

その他眼の近くや鼻先端部の帯状疱疹の場合には目の帯状疱疹になる可能性があり、視力低下に繋がる可能性もあることからすぐに眼科受診が必要になります。

重症なものとして他にも顔面の神経麻痺や難聴を伴う病気を引き起こしたり、脳炎、髄膜炎、神経障害などが起こることもあります。

さらに皮膚にVZVと一緒にバイ菌が皮膚に感染することもあります。

 

診断

帯状疱疹の診断は湿疹で見分けることが多いです。患者さんによってはインターネットや知人に聞いて自身で帯状疱疹だと思うとおっしゃって来院することもあります。

帯状疱疹の湿疹が出る前に神経痛だけ出ている場合の診断は非常に難しいことがあります。

はっきりしない湿疹がわずかしかない場合には湿疹をとって検査することや血液検査をすることもあります。

 

治療

治療については抗ウィルス薬を使います。薬を使うことで神経の痛みを軽減して病気の治りを早めてくれます。この薬は発症して3日以内であれば効果が高いですがそれ以外ではそこまでの効果は認められません。そのため疑った場合には早めの受診が必要です。

 

感染予防

帯状疱疹は基本的には湿疹の部位を直接触れなければうつる可能性は非常に低いです。湿疹が水っぽい間はかいたりしないようにしましょう。完全に湿疹部位を覆い、湿疹がかさぶたになるまではしっかりと手洗いをするようにしましょう。

また、以下の人との接触は湿疹がかさぶたになるまでは接触を避けましょう。

  • 水ぼうそうにかかったことのない妊婦
  • 未熟児または低出生体重児
  • 免疫抑制剤を使用している人
  • 抗がん剤を使用している人
  • HIVの人
  • 免疫力が低下している人

 

予防接種

帯状疱疹はこれまで述べたように50歳以上で感染者が増え、合併症や入院が増えます。そのため日本には帯状疱疹の予防接種があります。これは高額ですが帯状疱疹の辛さを知っていれば、また合併症の起こりやすさを考えれば積極的に注射すべきです。

 

以上が帯状疱疹についてになります。帯状疱疹はとても辛い病気です。なるべく早めに受診して治療を受けるようにしましょう。

 

参考資料

帯状疱疹.jp

Shingles (Herpes Zoster) CDC

 

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