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インフルエンザ

インフルエンザとはインフルエンザウィルスが原因でおこる季節性の感染症です。実はインフルエンザウィルスはA、B、C型と3種類ありますが、人に感染して流行するのはA、B型だけです。毎年流行するインフルエンザですが、検査や薬に誤解がよくあります。ご参考にされてください。

インフルエンザワクチン

 

原因

インフルエンザはインフルエンザウィルスが感染することによっておこります。インフルエンザは感染している人のつばや鼻水で感染します。そのためくしゃみや咳が飛んで感染することが多いと言われています。思った以上にインフルエンザの粒子は小さくかなりの距離を飛んで感染します。インフルエンザの潜伏期間は平均して2日間(1〜4日)です。自宅で家族が膿厚接触者として感染するまでの期間は3、4日が多いようです。感染症は一度かかると自分の中に免疫がつくのが通常です。しかしインフルエンザは抗原性というものが毎年変化するため免疫がついても形が変わってしまいます。そのため毎年流行します。日本では冬に流行することが多いですが、沖縄や南国では一年中流行していることがあります。一度感染が流行りだすと2、3週間で流行がピークになり、2、3ヶ月は流行が続きます。

 

症状

インフルエンザは、潜伏期間を経て、熱、頭痛、筋肉痛、だるさなどの症状が突然出てきます。それに咳、喉の痛み、鼻水がそれに加わってきます。インフルエンザの特徴はこの症状の出方が急なことです。患者さんによっては症状が出た時間を正確に思い出されることもあります。熱は、37.8〜40.0度が多いですが、人によっては41.1度まで上昇することもあります。発熱は大人よりも子供に多いです。しかし、インフルエンザはこういった熱、喉の痛み、風邪症状がないこともあります。特にご年配の方の場合、食欲がない、だるい、めまいなどの症状だけのこともあり注意が必要です。人によっては嘔吐下痢などの胃腸症状があります。

 

検査

インフルエンザの検査は鼻の検査になります。検査結果は10分ほどでわかります。しかしインフルエンザウィルス量がある程度増えないといけないため、症状が出てから24時間以内ではうまく検査に出ないことがあります。また、症状が出てから72時間すぎるとうまく検査で引っかからないこともあります。ただ、状況によっては検査をしなくてもインフルエンザがほぼ間違いない状況になります。具体的にはインフルエンザの人と数日以内に接触があり、38℃以上の発熱と咳を認め、診察で疑う所見があれば検査は必要ないと思います。

 

治療

インフルエンザの治療薬といえば、抗インフルエンザ薬です。症状が出てから48時間以内で効果を発揮します。そのため症状が出てから受診までは早めにするようにしましょう。治療効果としてはインフルエンザの症状の期間を半日〜3日短くすることができると言われています。特に、症状が出てから1日ほどの方、発症時に発熱が合った方の場合には効果が期待できます。逆に言うとインフルエンザの人でも全ての人が薬を飲んだらすぐ良くなるとはいえないという側面もあります。医師から一方的に治療を押し付けるのではなく、患者さんとこういったリスクも含めて相談して治療を決定します。治癒までの期間としてはおおよそ2〜5日で良くなります。ただ、人によっては1週間以上症状が続くこともあります。一部の患者さんではだるさや疲れやすさが数週間続くこともあります。これをインフルエンザ後無力症と言われています。

 

注意点

重症化のリスク

インフルエンザの風邪と違うところは重症になることがあるところです。人によって肺炎、心筋炎、心筋梗塞、脳炎、髄膜炎、筋炎などを起こすことがあります。稀に死亡することもあります。死亡率は0.1%程度です。以下の方は重症化するリスクが高いです。

  • 65歳以上の方
  • 妊娠中または出産2週間以内の女性
  • 長期間入院している、施設に入っている方
  • 極度の肥満(BMI40以上)の方
  • 慢性心臓病、慢性肺疾患、慢性腎臓病、免疫不全の方
  • ステロイドなど免疫抑制剤を使っている方

これらの方はできるだけインフルエンザの予防接種も受けるようにしてください。治療も積極的に行います。特に妊婦の方はその自覚がなくインフルエンザワクチンが妊婦によくないという誤解がありますが受けるようにしましょう。

使用を避けた方がいい薬について

インフルエンザにかかっている時で、お子さんにはアスピリンを使ってはいけません。脳症を起こすことがあると報告されているからです。またボルタレンやポンタールも避けた方が良いとされています。

入浴について

お風呂は入ってもらって構いません。しかしいつもより疲れやすいのでお風呂も体力を使うのであまり無理をして入らなくていいと思います。また、お子さんなど感染している子と一緒に入るとご家族も感染のリスクが高まると思われます。

 

感染予防対策

一番はインフルエンザワクチンです。確かにインフルエンザワクチンは効果が高い年と低い年があります。しかしインフルエンザ予防接種には感染予防に加えて、重症化を防ぐ役目もありますのでぜひ注射をするようにしましょう。

せっけんと水でよく手を洗いましょう。また病気の人に近づかないようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか?インフルエンザは風邪の延長で終わることが多いですがこのように重症になることがあります。効果的な検査のタイミングや治療のタイミングがありますので竹ノ塚駅にございます当院の内科で相談ください。

※足立区の方(竹の塚エリア含む)の高齢者インフルエンザ予防接種も実施しております。区から届いた問診票をお持ちいただければ無料で実施します。

 

竹ノ塚駅前クリニック内科小児科皮膚科

121-0813
東京都足立区竹の塚6-11-1 T・キューブ1階

東武伊勢崎線「竹ノ塚駅」東口3分

参考資料

インフルエンザ(総合ページ) 厚生労働省

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