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新型コロナウィルス感染症

現在、新型コロナウィルス感染症は5類感染症に移行しても未だ多く発生しています。今後、また再流行が予想されます。第7波のようにまたコロナウィルス感染症が急な大流行、救急車を要請しても救急車が足りず呼んでも来ない、という状況が出る可能性があります。軽い症状でもできるだけ早く検査を受け、大事なご家族に広がらないようにしましょう。当院では抗原検査、PCR検査を実施しております。竹ノ塚付近にお住まいの方も、そうでない方も検査可能です。ご予約はこちら

 

原因

原因はコロナウィルスを他の人からもらうことで感染します。飛沫感染、エアロゾル感染、接触感染という感染手段で人に感染します。コロナは飛沫感染としてせきやくしゃみ、近い距離での会話で人にうつります。人からコロナウィルスをもらって症状が出るまでの潜伏期間が大体5日ほどです。ただ人によって症状が出るまでの時間にばらつきがあり、長い人では14日経ってから症状が出ることがあります。

 

感染力

流行初期と異なり現在流行しているデルタ株は非常に感染性が強いです。従来の株は1人に感染すると2.5人に広がると言われていますが、以前のデルタ株は1人に感染すると7〜8人まで感染が広がります。インフルエンザが1〜2人、風疹が5〜7人に広がる程度だと考えるとこれは脅威的な感染力です。ただ最近のオミクロン株では以前ほどの感染力はないようです。毎日のニュースに慣れてしまうのはしょうがないのですが、今後もまた感染流行が心配されます。

 

症状

  • せき(50%)
  • 発熱(43%)
  • 筋肉痛(36%)
  • 頭痛(34%)
  • 息切れ(29%)
  • のどの痛み(20%)
  • 嗅覚または味覚異常(10%未満)
  • 腹痛(10%未満)
  • 鼻血(10%未満)

その他に嘔吐、下痢、結膜炎、息苦しさ、胸が圧迫される感じ、食欲がなくなる、などがあります。全体の80%の方が症状が出てからおおよそ1週間で症状は良くなります。逆に最初は症状は軽くても1週間してから呼吸困難が出てくる場合もあります。また、お子さんは大人よりも圧倒的に軽症で済むことが多いです。重症化の症状の可能性がある要注意症状として以下のものがあります。第7波のBA5株は上記に加えてだるさの訴えが多かったり自覚症状が少ないことも多いのが特徴です。

見た目
  • 顔色が悪い
  • くちびるが真っ青になっている
  • いつもと違う、様子がおかしい

意識など

  • ぼんやりしている(声をかけても反応が悪い)
  • もうろうとしている(声をかけても反応がない)
  • 脈がとぶ、脈がドキドキする
息苦しさなど
  • 息が荒くなった
  • 急に苦しくなってきた
  • 突然(2時間以内を目安)ゼーゼーしてきた
  • 日常生活で動いているだけで息苦しい
  • 横になれない。座っているほうが苦しさが楽
  • 肩で息をしている
  • 胸に痛みがある

(新型コロナウィルス感染症対策推進本部事務連絡令和2年4月27日を一部改変)

 

致死率

コロナにかかって重症化する時には主に肺炎やARDSという呼吸が重症になる病気になることがあります。その他心臓に悪影響したり、脳梗塞を起こしやすくなるなども報告されています。軽症ですむ人が全体の81%、中等症が15%、重症の方は5%ほどです。致死率は年齢が上がると上昇します。年齢が60代以降で集中治療室への入室率が高まります。現状で重症化のリスクとしては以下のものがわかっています。

  • 65才以上の高齢者
  • 悪性腫瘍(がん)
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD、肺気腫)
  • 慢性腎臓病
  • 2型糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 肥満(BMI 30以上)
  • 喫煙
  • 固形臓器(肝臓や腎臓など)移植後の免疫不全
  • 妊娠後期(妊娠8ヶ月以降)

 

後遺症

新型コロナウィルス感染症では症状が持続することがあります。3人に1人が複数の症状を経験しています。

  • 疲労感(15〜87%)
  • 呼吸困難(10〜71%)
  • 胸の痛みや圧迫感(12〜44%)
  • 咳(17〜34%)

その他嗅覚障害、味覚障害、鼻炎、食欲不振、めまい、筋肉痛、不眠症、脱毛症、関節痛、頭痛、シックハウス症候群、発汗、下痢などがあります。これらの後遺症の症状は軽症の方では2週間ほど、重症だった方は2、3ヶ月ほど継続するようです。

 

検査

PCRという検査が一般的です。竹の塚エリアにございます当院では、現在の感染状況から積極的に検査を行っておりますのでご相談ください。結果は基本的に翌診療日に判明しますが、流行状況次第で結果の連絡が遅れる可能性があります。取り扱いがあるのは鼻腔での検査のみです。鼻腔検査は鼻の入口1cmほどのところで綿棒で検査をしますので赤ちゃんでも泣かずに検査ができます(インフルエンザの時のように鼻の奥まで入れる鼻咽頭検査は行っておりません)。大事なことはPCR検査の正解率は100%ではないということです。本当にコロナにかかっていても検査で引っかからないことがあります。何回か検査をしてやっと判明した、という人もいます。せきや鼻水、熱の症状のある方は保険診療で検査を行い5,000円ほどで検査ができます。濃厚接触ではなく無症状の方の場合は自費になります。

PCR以外の検査として即日結果がわかる抗原検査(診察料を含めて4,000円ほど)も取り扱いがあります。

場合によって抗原検査が当日行って陰性のため当日そのままPCR検査を実施する(診察料を含めて6,000円ほど)、ということも可能です。

なお、コロナかどうかの診断の検査はできますが、オミクロン株かどうかなどコロナの中での種類までは検査できませんのでご了承ください。

 

診断

コロナは本当に色々な症状でご来院されます。また、全く症状のない方も多くいらっしゃいます。そのため検査をせずに診断することは困難です。医者がコロナを疑うのは通常風邪は5日ほどで治るのに1週間経っても治らない時や肺炎やコロナの合併症を疑う時です。しかしコロナは無症状の人から重症で意識が悪い人など症状がバラバラなので検査しないで診断に至ることはほとんどありません。医師であってもPCR検査や抗原検査に頼るしかないのが現状です。

 

治療

当院では上記重症化のリスクが複数ある方の場合に限って治療薬の処方を行っております。重症化のリスクがない方でも使用できるゾコーバについては重症化予防の効果が証明されていないため有効性が乏しいと判断し、処方を行っておりません。ゾコーバ処方をご希望される可能性がある場合には検査を含めて最初から他院での検査をお願いします。

 

感染予防

感染予防のためには複数の感染対策を以下に毎日徹底してできるかどうかが重要です。

ワクチン接種:感染予防効果が明らかですのでできるだけ接種しましょう。当院では現在新型コロナウィルス感染症のワクチン接種は行えません。足立区のHPからご予約ください。

マスクの徹底:他の人が2m以内にいる場合では常にマスクをつけましょう。マスクは不織布マスクをお使いください。フェイスシールドやマウスシールドではマスクの代わりにはなりません。

手洗い:外出中も自宅でも手洗いをしっかりしましょう。人は1時間に23回自分の顔を触っているというデータもあります。何かをしたら手を洗う、またはアルコール消毒を習慣にしましょう。携帯電話も同様で手すりやドアノブなどを触った手でそのまま携帯電話を触らないようにしましょう。これからの時代、携帯用アルコール消毒は必須になるかと思います。

換気:できるだけ換気を行いましょう。自宅の場合には1、2時間ごとに5〜10分換気するとよいです。

環境消毒:1日1回、ドアノブ、テーブル、てすり、スイッチなど手のよく触れるところを100倍希釈した家庭用洗剤で拭き掃除しましょう。1日1〜2回手のよく触れるところを薄めた漂白剤(0.05%次亜塩素酸ナトリウム水溶液)または、アルコールを含んだティッシュで拭きましょう。

密回避:1密(密閉、密集、密接)でもリスクがありますので気をつけましょう。なるべく人の正面には立たない、電車で窓を開けて換気ができるのであれば自主的に換気をしましょう。通勤の際には通勤時間をずらす、人の少ない車両に行くなどもできます。換気の悪い密閉空間(車の中も含みます)、たくさんの人が集まる密集場所、近距離で会話や発声をする密接場面を避けましょう。食事は黙食で会話を避けましょう。

 

今後

感染症の恐怖を理解し協力し合った結果、必要な予防や警戒を行う事で、通常の生活に戻るまで至りました。しかし、現在でも、新種の再感染が流行するのかは不明ですが、再感染の対策のために東京都の救急隊、保健所、病院、クリニックの我々も必死に対応してまいります。「自分だけは感染しない」ではなく、「新型コロナウィルス感染症が流行する前とは世界が違う」という意識を持つことが必要だと思います。新種の再流行の可能性や、それによって医療機関が混雑することで、正常な医療の提供ができないという恐怖もあります。過去の経験を活かし、未来の感染症対策について正しい予防と感染対策の理解を一人ひとりがもつ必要があります。

予約はこちら

121-0813
東京都足立区竹の塚6-11-1 T・キューブ1階

東武伊勢崎線「竹ノ塚駅」東口3分

 

参考文献

新型コロナウィルス感染症都民向け感染予防ハンドブック[第1版] 東京都感染症情報センター

人との接触を8割減らす、10のポイント 厚生労働省

新型コロナウィルスに関するQ&A 厚生労働省

 

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