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マンジャロの副作用と危険性|竹ノ塚駅前

救急科専門医として多くの急な病気を診てきた立場から言えるのは、薬のリスクは「怖がるため」ではなく「早く気づいて、落ち着いて動くため」に知っておくものだということです。

マンジャロは体重減少の効果が報告されている薬ですが、体に働きかける薬である以上、副作用もあります。このページでは、外来で実際にご相談の多い副作用から、頻度は低くても見逃したくない危険なサインまで、順にお伝えします。

執筆者:中島義之医師(竹ノ塚駅前クリニック内科小児科皮膚科 院長)
内科認定医、プライマリ・ケア指導医、救急科専門医
更新日:2026年7月14日

マンジャロとは?ダイエット効果と痩せる仕組み


外来でいちばん多いのは、おなかの症状です

マンジャロの消化器症状のイメージ

当院の外来でご相談がもっとも多いのは、便秘・下痢・吐き気といったおなかの症状です。マンジャロには胃の動きをゆるやかにする作用があるため、こうした症状が出やすくなります。

ただ、多くの場合はひどくならずに、数日のうちに落ち着いてきます。特に、初めて打ったときや、用量を1段階増やした直後は症状が出やすいので、その日と翌日は食べ過ぎないほうが楽に過ごせます。1回に食べる量を少なめにする、満腹を感じたらそこでやめる、脂っこいものを控える、といった工夫も助けになります。

症状がつらいときの対処

症状があまりにつらいときは、ドラッグストアで買える市販の胃腸薬などで対応していただいて構いません。一般的な胃腸薬・整腸薬と、注射のマンジャロとの飲み合わせは、通常は問題ありません。ただし、飲み薬のリベルサスをお使いの方は、リベルサス自体に服用のタイミングの決まりがあるため、市販薬とは時間をずらす必要があります。また、痛み止め(ロキソニンなどのNSAIDs)や下剤などを重ねて使う前には、一度ご相談ください。念のため、使っているお薬は診察のときにお知らせください。吐き気止めなどを当院で処方することもできますが、その場合はマンジャロと同じく自費(保険適用外)となります。市販薬で足りそうなときは、正直にその旨をお伝えします。

ただし、吐き気にみぞおちの強い痛みを伴うときは、市販薬で様子を見ないでください。下の「強い腹痛が出たときは」をご覧ください。


低血糖に気をつけたい方と、その対処

低血糖のサインのイメージ

マンジャロは血糖値が上がったときに働く仕組みのため、この薬だけを使っている場合、低血糖はあまり起こりません。注意が必要なのは、インスリン注射やスルホニルウレア剤(血糖を下げる飲み薬)を併用している方です。

低血糖になると、次のようなサインが出ます。

冷や汗、手のふるえ、胸のドキドキ(動悸)、急に強くなる空腹感、ふらつき、生あくび、集中力の低下など。ひどくなると、意識がぼんやりすることもあります。

インスリンやスルホニルウレア剤を併用している方が、こうした症状を感じたら、すぐにジュースやブドウ糖など、糖分のある飲みものをとってください(飴でも構いませんが、チョコレートは脂肪分のぶん効きが遅いため向きません)。また、ふらつきがあると危険なため、低血糖が気になるときは車の運転や高い場所での作業を避けてください。食事を極端に抜かないこと、空腹での飲酒を避けることも予防になります。

なお、この薬だけを使っている方は、こうした低血糖の対処は基本的に必要ありません。ダイエット中の食事量が減ったことによる軽いふらつきと、低血糖とは別のものです。ふらつきが続く・繰り返すときは、ご相談ください。


頻度は低いけれど、見逃してほしくないサイン

注意したい腹部症状のイメージ

ここが、救急科専門医としていちばんお伝えしたい部分です。

みぞおちの強い痛みが出たときは、膵炎・胆石・腸閉塞といった病気が背景にある可能性があります。とはいえ、これらはいずれもまれで、過剰に怖がる必要はありません。ただし、頻度が低くても、起きたときは急を要します。だからこそ、次のサインだけは覚えておいてください。大切なのは、「いつもと違う強い腹痛だ」とご自身で気づけることです。

強い腹痛が出たときは

みぞおちや腹部の強い痛みが出たときは、マンジャロの注射をいったん中止し、胃腸科を受診してください。夜間であれば救急外来を受診してください。吐き気止めなどでやり過ごさず、まず診察を受けることが大切です。
(意識がもうろうとする・息が苦しい・全身のじんましんや顔やのどの腫れが急に出たときは、ためらわず119番へ。)

そのほか、右上腹部の痛みに発熱や黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)を伴うとき、便秘とともにお腹が強く張って吐くときなども、早めの受診が安心です。


マンジャロを使えない方・注意が必要な方

次のような方は、使用できないか、慎重な判断が必要です。診察のときに、持病や飲んでいるお薬を正確にお知らせください。

・すでに糖尿病で通院し、お薬で治療している方(血糖を下げる薬が重なると低血糖が起こりやすくなります)

・急性膵炎や胆石症にかかったことがある方(再発・悪化のおそれがあります)

・ご本人またはご家族に甲状腺髄様癌の方がいる場合、多発性内分泌腫瘍症2型の方(動物実験で甲状腺の腫瘍との関連が示され、人での安全性がわかっていません)

・気分の落ち込みなど精神的な不調がある方(症状に影響する可能性があります)

・腎臓や肝臓の働きが大きく低下している方(薬の分解や排出に影響することがあります)

・妊娠中・授乳中の方、妊娠を考えている方(安全性のデータがありません)

・ピルやワーファリンを飲んでいる方(薬の効き方に影響することがあるため、必ずお申し出ください)

・マンジャロの成分でアレルギーが出たことがある方


万一のときの救済制度について

マンジャロが国内で承認されているのは2型糖尿病の治療に対してで、減量(肥満症)を目的とした使用は承認されていません。海外では、同じ成分の薬(ゼップバウンド)が肥満症の治療薬として承認されています。そのため、ダイエット目的の使用で重い副作用が起きても、国の医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。この点は、初回の診察でも口頭で必ずお伝えしています。なお、当院で扱うお薬は国内の医薬品卸から仕入れ、院内の冷蔵庫で温度を管理しています。治療中は、定期的な採血などで体の状態を確認することをおすすめしています。

効果だけでなくリスクも同じだけ理解して使う。それが、この薬と上手に付き合う前提だと考えています。

マンジャロの正しい打ち方と使い方


当院の診療内容

竹ノ塚駅前クリニック内科小児科皮膚科では、マンジャロを自由診療(保険適用外・全額自費)として、2.5mg 1本4,500円・5mg 1本7,000円・7.5mg 1本10,000円・10mg 1本13,500円(税込)で処方しています。治療中の体の状態は、院内の採血で確認できます。

マンジャロは自費診療のため、全国どこからでも受診いただけます。当院へは足立区内のほか、草加市・越谷市・八潮市・三郷市・川口市・葛飾区など近隣からお越しの患者さんもいらっしゃいます。

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